2023年 02月 03日
ようやく節分を迎えました。 毎年1月は一年でもっとも長く感じる月です。 暮れから続いた正月も、1月15日の小正月を以てお仕舞い。 14日には団子をミズキに刺して、豊作を祈る予祝い行事も無事すみました。 寒さも雪もまだまだ気が抜けません。 でも、日は長くなりました。立春を境に、空も明るくなっていくでしょう。 短歌の結社に毎月、十首を送っています。 選者によって五首から八首が選ばれ、結社誌に掲載されます。 今年の最初に、初めて九首とっていただきました。 銀婚の旅がいっそうよい記念となりました。 ** きっちりと行程表を作成す在職中の顔して夫は 参拝を終えて入しり一軒め伊勢のうどんに手を合わせ食む 波の音連れ帰るため見つけたりベビーパールのピアスの光 多治見とは坂多き街たちどまり立ち止まりゆく老人ふたり なんとなく砂丘のごとき美濃焼のカップを夫が選びてくれぬ 軒先にしゃがむ老人おいてきたひとのことなど話しつつ過ぐ 暮坂の峠を越える牧水も慰められしか岩菲(がんぴ)咲きおり 銀婚の旅の最後はそれぞれに選ぶ弁当スーパーに買う 一週間預けし義母を迎えれば荷物を解きて日々の始まる (『塔』2023.1月号 山下 洋 選) ** 短歌結社に入って4年目を迎えます。 歌会や講座などに直接出かけていくことは難しいですが オンラインが導入されてからずいぶん参加できるようになりました。 ですが、最近はそれも難しくなってきました。 やりたくても無理だとあきらめるのか 無理を通してでもやりたいから譲れないと思うのか。 なかなか難しいところです。 そう迷えるだけ、恵まれたところにいるのだと思います。 戦争の続いている国や弾圧の厳しい国では 言葉はどこにあるのだろう。 絵は、音楽は、どこにあるのだろう。 早く早く、明るい春がきますように。 雪が消えて世界に色彩が溢れますように。 竦むような寒さが緩み 世界中でやまない戦いがすべて終り 笑顔になれる季節よ、早く、来い。
by notebook_59
| 2023-02-03 00:15
| 短歌
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Comments(10)
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fusk-en25 at 2023-02-03 00:23
いつもながら。。
素晴らしい雪景色を見惚れています。 春を待ち侘びる気持ちは。。 待ち侘びるだけに。 より嬉しいのかな?いう気さえするこの頃です。
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notebook_59 at 2023-02-03 07:30
☆fuskさん
雪晴れの見事さをお伝えしたいというのも、このブログをやっている大きな理由です。 ご覧いただけて嬉しいです♪ 東京にいたころ、春は待ち侘びる季節ではありませんでした。 むしろ冬が好きで。 でも、こちらに住んでから、春ほど愛おしい季節はないなあと感じるようになりました。 待ち侘びるからこそ、でしょうね。 私もやわらかな明るい色合いのもの身に着けたくなってきました^^
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pallet-sorairo at 2023-02-03 09:51
おはようございます。
奥会津からのたより、しみじみと見、読みました。 haruさんの地に足の着いた短歌はいつもながら素晴らしい。 銀婚の旅の歌をたくさん採っていただけて私まで嬉しくなりました♪ フシグロセンノウとかセンジュガンピとか 「岩菲(がんぴ)」は私も大好きな花でこれもとっても嬉しいです。 明日は「立春」、もう少しの辛抱ですね。 どうかご安全に(^^。
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saheizi-inokori at 2023-02-03 16:22
採られて当たり前、みんなとてもいいなあ。
いっしょに旅しているような、いい歌ばかり、どれほどいい旅だったのでしょう!
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jyariko-2 at 2023-02-04 10:52
ステキ旅 のご様子が浮かんでくるようです
銀婚式の旅だったんですね 焚く段の思い出と記念の品いいですねー いいのは 短歌 どの歌も情景が見えお気持ちが伝わります ハルさんの暖かい気持ちが感じられます これからもまた拝見させてくださいね
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notebook_59 at 2023-02-05 08:55
☆そらいろさん
ありがとうございます。地に足のついた、とおっしゃっていただくと恥ずかしい限りです^^; はっとするような言葉や飛躍の感じられる短歌を読むと、私もこんな歌が詠めたらなあと憧れます。 ガンピ、そらいろさんはやっぱりご存じでしたね! 淡いオレンジ色のようななんともいえずきれいな花で、スマホで調べて名前を知ったんですよ。 この旅でもっとも印象に残った植物でした。 立春の昨日、わが家の裏手の積雪は155㎝でした。 毎年、だいたいこんな感じなのが不思議です。 あとひといき、雪解けを待ち侘びながら元気に過ごしたいと思います。
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notebook_59 at 2023-02-05 09:01
☆佐平治さん
ありがとうございます。 夜明け前に出発して、夫の車で伊勢を目指しました。 伊勢→多治見→馬籠・妻籠・奈良井宿→草津→日光と回って帰ってきました。 夫にも、留守番の義母にも、感謝しています。
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notebook_59 at 2023-02-05 09:04
☆jyarikoさん
短歌を読んでくださってありがとうございます。 25年という歳月を共に過ごせたことにあらためて有難く思う旅となりました。 旅の間は一首も浮かばなかったのですが、帰ってきてからいくつかできました。 よい記念になりました^^
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miyabiflower at 2023-02-05 12:25
旅のひとこまひとこまが目に浮かんできました。
あたたかみのある短歌ですね。 お人柄が表れているのでしょうね。 青い空の下の真っ白い雪景色はすばらしいですね。 待つ日々は長くても 長い分だけ春の歓びも大きくなりそうです。
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notebook_59 at 2023-02-05 22:06
☆miyabiflowerさん
ありがとうございます。 私は地味なものしか詠めなくてまだまだ勉強したいことばかりです。 でも、旅の一連を残せてよかったと思います。 雪は多すぎると生活を圧迫しますが こんな晴れた日はとても気持ちよく、きれいだなあと見惚れてしまいます。 立春が過ぎましたから、あとひといきですね。 miyabiflowerさんもどうぞ楽しい冬をお過ごしください。 |
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